とある雨の日の夜。
Aさんは、いつものように勉強していた。
ふと、背後に気配を感じ振り返ってみたが、そこには誰もいない。
気のせいか、と思い、再び勉強を再開すると、今度は、クローゼットから物音がした。
やはり、何かおかしいと思い、Aさんは、クローゼットに向かって話し掛けてみた。
「あなたは幽霊ですか? 『はい』なら1回、『いいえ』なら2回叩いてください」

ドンッ

「あなたは男ですか? 女ですか? 男なら1回、女なら2回、叩いてください」
今度は、何の返答もなかった。
「あなたは今何人で来ていますか? 1人なら1回、2人なら2回というように、人数分だけ叩いてください」
数秒間の沈黙の後、音が聞こえた。



















ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!